逃げても逃げても追いかけてくるの
一気に外の空気に包まれた私は
1度立ち止まって

「うーん…っ!」

大きく伸びをした。

そして淡い太陽の日差しに目を細める。

息をはぁ、と吐き出すと
うっすら白い空気が
ぼんやり私の視界を埋める
冬へと移り変わろうとする秋の終盤。

8時15分。

いくつかの住宅が建て並ぶ下り坂を降りた。
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