逃げても逃げても追いかけてくるの

「……っ」

頭を何が尖った鈍器で殴られたのと
同じぐらい……いや、それ以上の衝撃だった。

「「生贄……っ!?」」

「そうか。まず……そこからじゃったか…。」

住職はふぅーと、深いため息を吐き出して
私達を舐めまわすように見た。

「お主ら、全く知らんかったのか?」

「「知りません…!」」

私達は声を合わせて答えた。
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