逃げても逃げても追いかけてくるの
でも正直、あの出来事が
夢なのか、現実なのか、
未だよく分かっていなかった。

だって…
気が付いたら家で目が覚めて、

まるで夢でした。

とでも言われているような気分に陥って
しまったからだ。

それはここにいる5人全員。

桃の突然の死で混乱した私達があの日。

たまたま同じ夢を見てしまったと
半ば強引に無理矢理
そう解釈をしようと必死だったが、

そんな訳ない…。

内心しっかりと
その解釈を否定し続けていた。
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