逃げても逃げても追いかけてくるの
それに……

ジャミガミ様は最初から
この島にいた訳じゃなかったんだ……

色々、思う所はあるけれど
今は住職の話に最後まで耳を傾ける事に
神経を集中させる。

「当時、この島は沈みそうに
なっとったんじゃが、
不思議な事に、
ジャミガミ様が来た途端
ピタリと沈みが止まったそうじゃぁ。
そこからじゃぁ。
この……‪”‬魅神島の守り神‪”‬として
ジャミガミ様が
崇められるようになったのは。」

住職はそこで顔を濁らせて
「けど……」と呟く。
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