逃げても逃げても追いかけてくるの
私達は確かに今までずっと
魅酔の日は学校も休みになっていたし、
必ず家に居た。

けれど大人は普通に、
いつも通り外へ出ている。

お父さんも……お母さんも……

改めて考えてみれば
私達だけ……、子供だけが
魅酔の日、に忠実だった気がする。

「……」

「あぁ、それはなぁ。
この島に来たジャミガミ様はやたらめったら
人を襲っとる訳じゃぁない。
18歳以下の子供をよく襲うんじゃぁ。」

住職の言葉に息を飲んだ。
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