逃げても逃げても追いかけてくるの
「はーい、みんなおはよー」

手に数冊のノートを抱えながら
教室に入ってきたのは
この学校でただ1人の先生。

山本雪子先生だ。

「あれ!ゆきちゃん!髪切った!?」

陽介が真っ先にそう声を上げ、はしゃぐ。

確かに雪子先生の特徴でもあった
パチッと切りそろえられた
ストレートロングだった髪が
ショートになっていた。

「切った切った、はーい、ホームルーム!」

けど雪子先生はそんな事はどうでもいいから
と言った感じでさっさと
ホームルームを進めたい様子。
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