逃げても逃げても追いかけてくるの
「じゃが、この島のどこかには必ず
出口っちゅうもんがある。」

「ァァァァァァァアァァ……」

「この島に…残るか。逃げるか。」

「ァァァァァァ……」

「それはお主ら次第じゃぁ。」

「ねぇ…ちょっと…っ」
「あぁ、聞こえるか?」
「うん」

まだ住職の話に耳を傾けている最中だった。

あの…聞き覚えのある声が…
聞こえだしたのは。

おそらくジャミガミ様の…声だ…
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