逃げても逃げても追いかけてくるの
「あっ…まちぃ!」

住職に1番近い場所にいた
私と凛は後ろに片腕を引っ張られ、
立ち止まった。

「「えっ…?」」

「ァァァァァァァアァァァァァァァァァアァァァァァァァァァアァ…」

「これ…、持ってき。」

「ァァァァァァァアァァ…ァァァァァァァアァァ…」

「…なんですか」

住職は、自身の手首に付いていたいくつかの
数珠のうちの2つを
私の右手首と凛の左手首の腕に優しく付けた。

そして強い眼差しを私と凛に向ける。
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