逃げても逃げても追いかけてくるの
そんな憂鬱過ぎる気分を抱えて
どうにかこうにか、
やっとの思いで辿り着いた、
立ち入り禁止と書かれた看板の場所。

そこを通り過ぎた辺りで……
やっと、ふれあがポツリと呟いた。



「……こんな島、大っ嫌い」

「………」

それを合図にみんな足を止め、
ふれあはその場にしゃがみこんだ。

そして足元に落ちていた枯れ葉を
1枚手に取って片手でパキパキと握り潰した。
< 314 / 670 >

この作品をシェア

pagetop