逃げても逃げても追いかけてくるの
ジャミガミ様
「なぁ」

全ての授業が終わった午後4時15分。

オレンジ色の光が差し込む教室の真ん中で
陽介が堂々と教卓に座り込みそう言った。

みんなカバンに教科書を詰めて
帰る支度をしている所だったけれど
顔を上げて陽介を見る。

すると陽介は不思議そうに
手元のサッカーボールを見つめ、

こう言った。










「‪”‬ジャミガミ様‪”‬ってさ一体なんだと思う?」
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