逃げても逃げても追いかけてくるの
けど。

その言葉は、まだ子供だった私を
縛り付けるには十分な理由で。

大人になっていくにつれて、
この決まり事に疑問を持つ事もなくなり、
私の中ではもうすっかり

‪”‬空は青い‪”‬

的な感じのポジションになっていた。


「まぁ、私は魅酔の日、割と好きだよ。
休校なるし、ラッキー?みたいな?」

ふれあは呑気にそう言って大あくびをする。

そう。

魅酔の日、は学校が休みになるのだ。

と、いっても外には出ちゃダメだから、
私にとっては少し退屈な1日になる。
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