逃げても逃げても追いかけてくるの
今のは…

ふれあの声じゃなかった。

とてもじゃないけど、
この世のものとは…
思えないような声だった。

低く、まるで何かの
エフェクトがかかったかのような、

そういう声……。

「もしもし!?もしもしふれあ!?」

けど怯えてる暇なんて、ない。

私はベッドに転がったスマホを
急いで手に取り、再び耳に押し当てる。
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