逃げても逃げても追いかけてくるの
「でもさ?だったら
そーやって言ってくれればいいのにね」
呆れたようにそうつぶやく凜に
「言えない理由でもあるのよ、きっと。
大人の事情、ってやつ。」
と言ったふれあは
髪の先を暇そうにクルクルと指で回した。
「事情……」
結局の所。
ジャミガミ様、とか、魅酔の日、
に対する疑問に対する答えは
ここにいるみんな、誰も分からないから、
はっきりとした結論が出ないのは当然だった。