逃げても逃げても追いかけてくるの
悲しみ
私が魅神橋に着いた頃には
人が沢山集まっていて、

橋の中心にはブルーシートが
風になびいて蠢いていた。

「みんな…っ!」
「架乃…っ、」

私は、橋から少し離れた所で
翔達を発見して駆け寄った。

「架乃も夢、見た?」

凛がすぐにそう問い掛けてきて
私はコクリとうなづいた。
< 414 / 670 >

この作品をシェア

pagetop