逃げても逃げても追いかけてくるの
「あ、スマホ持ってる?
俺、持ってるけど、さっき充電切れてさ」
翔はそう言ってポケットから
どこのボタンを押しても
ビクともしないスマホを出す。
「私、置いてきちゃった」
「私も……」
朝、翔からの電話を貰って、切った後
動揺して確かベッドの上に放り投げた状態だ。
「俺も……」
「じゃあ…、
聞き終わったら学校集合にしよう。」
「うん、分かった!じゃああとで」
「あぁ________。」