逃げても逃げても追いかけてくるの

「架乃ぉーー。早くせぇ。こっちおいでぇー。」

私がそうこうしている間にも、
翔の首を締める清水さんの腕には
力が入っていくばかり。

「うっ、、、」

翔の目がどんどん虚ろになっていって、
その反対に
私を見る清水さんの目はどんどん輝き出した。

どうしたらいいの……っ、

頭が真っ白になった私は
その場でただ硬直していた。
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