逃げても逃げても追いかけてくるの

「明日……1月4日。捧げ日の前に私は…………こ……し…………る…………」

女の子はそう言っていた。

1月………4日?

捧げ日……

聞き覚えのある言葉だった。

「私は……私は……私は……私は………………」

女の子はまだブツブツと何かを
繰り返しているけどよく聞き取れない。

かと思ったら

女の子は背筋をピンと伸ばし、
覚悟を決めたような顔をして、言った。





「私は…っ、この島から脱出する」

今度はハッキリと聞こえるものだった。
< 538 / 670 >

この作品をシェア

pagetop