逃げても逃げても追いかけてくるの
もしかしてこの……数珠のおかげ?

辺りに散らばった数珠の欠片を見て、
そしてふと思い出す。

さっきまで私が見ていた…
夢なのかなんなのか。

もはやよく分からない一部始終を。

「うっ…」

思い出した途端
酷い怒りの感情にまた押し潰されそうになる。

心臓が…ズンと重たく感じる…

見えない圧がいろんな方向から
無条件に掛けられている気がする。
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