逃げても逃げても追いかけてくるの
だとしたら私と凛は今
何かを忘れてしまっている可能性も
十分に考えられた。

もうそうなっているのなら…

私達がいくら考えた所できっと
分からないままだろう。

「…」

「なぁ、でっかい岩って、あれではないの?」

その時、翔が玄関のそばの窓を指さした。

みんなでそちらに目を向ける。
< 595 / 670 >

この作品をシェア

pagetop