逃げても逃げても追いかけてくるの

初めてジャミガミ様に追い掛けられた時だって
私は…恐怖のあまり
立ち上がる事さえ出来なかった。

けど……

((「架乃……!!、行くぞ……っ」))……

翔が私の手を引いてくれたから。

無理矢理、立ち上がらせてくれたから、

私は今…生きている。

翔が居なかったら

きっとあの時。

ジャミガミ様に襲われていたのは……

優斗じゃなくて

私だった​───────。
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