逃げても逃げても追いかけてくるの
翔と私が出た場所は、
浅い崖、みたいな所。
ゴツゴツとした大きな岩が沢山、並んでいた。
気を抜いたら滑って、
海に転がり落ちてしまいそうだ。
「こんな風に…なってたんだな」
夕日に照らされた翔の横顔をこっそり見て。
まだ翔の左手に掴まれたままの
自分の右手首にゆっくりと視線を移す。
私がここに来れたのは、翔のお陰だ。
浅い崖、みたいな所。
ゴツゴツとした大きな岩が沢山、並んでいた。
気を抜いたら滑って、
海に転がり落ちてしまいそうだ。
「こんな風に…なってたんだな」
夕日に照らされた翔の横顔をこっそり見て。
まだ翔の左手に掴まれたままの
自分の右手首にゆっくりと視線を移す。
私がここに来れたのは、翔のお陰だ。