二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
「終身刑……」
「法律は絶対だ。だから、君が僕に終身刑を言い渡すなら、僕は永遠に君の側を離れることはできない。そうだろう?」
「でも、私司法試験に受かってないし」
「君は、僕だけの検事に僕が、任命したんだ」
「……それは…………ありなんですか?」
「僕の事を決めるのは、僕だからね」
子供のとんちのような言い回しに、香澄はおかしくて、またくすくす笑ってしまった。
「また、笑ってくれたね」
「涼先生が、変な事言うからです」
「君が笑ってくれるなら、いくらでも変な事言えるように、勉強しないとね」
涼は、またキスをする。
今度は、息が止まるほどの長いキス。
舌を絡めたいと、香澄の唇の間に主張してくるようなキス。
香澄もまた、その主張に応えたいと思った。
この熱を受け入れたいという、抑えていたはずの欲望をいつの間にか解放させてしまっていた。
「少しは、僕の想いを受け入れてくれる気になったのかな」
「そ、それは……」
「恥ずかしがらないで。さっきも言ったよね。僕は嬉しいんだ。幸せなんだ。君が僕を好きだと言ってくれるのも、僕を欲しいと思ってくれるのも。だからね香澄。僕に求刑して」
涼の両手が、香澄の両手としっかり繋がった。
指を絡め合い、手のひらがしっかり合わさった。
「君が僕を終身刑にするなら、僕は控訴も上告もしない。決して君から離れることはない。だって、それが法律を守る法律家のミッションだからね。もちろん、僕が君に出した終身刑も、弁護人として控訴も上告もする気はさらさらないけど」
(いいのだろうか?)
「さ、香澄。僕を捕らえて」
(私が、この人を捕らえていいのだろうか?)
「僕に、判決を下すんだ」
(そうすることで、この人は死んでしまわないだろうか)
「大丈夫だから、香澄。言って」
(お父さんとおばあちゃんは、許してくれるだろうか?)
「香澄」
「涼先生……あなたを……」
「……うん……」
「私の…………」
「うん…………」
「私の…………側から…………」
「早く…………」
「離れない……終身刑を……求刑し」
「受け入れます」
「早いですよ!?」
「早くないよ。僕はね、ずっと待ってたんだから」
そう言うと、涼は香澄を抱き上げた。
あの、クリスマスイブと同じように。
それから、涼はあの日2人が我を忘れたかのように抱き合ったベッドへと香澄を下ろす。
「本当は、めちゃくちゃに香澄を抱きたい。愛してるって言葉でも体でも伝えたい。でも、今はちゃんと我慢するから……香澄……」
涼は、香澄をベッドに横たえながら尋ねた。
「僕たちの赤ちゃん、産んで。僕と赤ちゃんを、君の家族にして」
「私が、先生の赤ちゃん、産んで良いんですか?」
「君以外、産ませる気はないから」
それから涼は、香澄のお腹に影響がでない形で、香澄に全身で愛情をぶつけた。
実際につながることはしなかったが、香澄の全身にはくまなくキスを落とし、その度に
「愛している」
と涼は声が枯れるまで伝えた。
香澄は、それを最初は黙って受け入れていたが、夜がきて、朝が再び訪れるころになってようやく
「涼先生……好きです。愛しています」
と言うことができた。
その声は震えてはいなかった。
しっかりと、涼の目を見ながら、香澄は微笑むことができた。
涼は
「待ってたよ、香澄。本当に……待ってたんだ……」
と言いながら、またさらに深いキスをした。
いつの間にか、そのキスを受け止めながら、呼吸をする方法を香澄の体は覚えていた。
→エピローグ に続く……
「法律は絶対だ。だから、君が僕に終身刑を言い渡すなら、僕は永遠に君の側を離れることはできない。そうだろう?」
「でも、私司法試験に受かってないし」
「君は、僕だけの検事に僕が、任命したんだ」
「……それは…………ありなんですか?」
「僕の事を決めるのは、僕だからね」
子供のとんちのような言い回しに、香澄はおかしくて、またくすくす笑ってしまった。
「また、笑ってくれたね」
「涼先生が、変な事言うからです」
「君が笑ってくれるなら、いくらでも変な事言えるように、勉強しないとね」
涼は、またキスをする。
今度は、息が止まるほどの長いキス。
舌を絡めたいと、香澄の唇の間に主張してくるようなキス。
香澄もまた、その主張に応えたいと思った。
この熱を受け入れたいという、抑えていたはずの欲望をいつの間にか解放させてしまっていた。
「少しは、僕の想いを受け入れてくれる気になったのかな」
「そ、それは……」
「恥ずかしがらないで。さっきも言ったよね。僕は嬉しいんだ。幸せなんだ。君が僕を好きだと言ってくれるのも、僕を欲しいと思ってくれるのも。だからね香澄。僕に求刑して」
涼の両手が、香澄の両手としっかり繋がった。
指を絡め合い、手のひらがしっかり合わさった。
「君が僕を終身刑にするなら、僕は控訴も上告もしない。決して君から離れることはない。だって、それが法律を守る法律家のミッションだからね。もちろん、僕が君に出した終身刑も、弁護人として控訴も上告もする気はさらさらないけど」
(いいのだろうか?)
「さ、香澄。僕を捕らえて」
(私が、この人を捕らえていいのだろうか?)
「僕に、判決を下すんだ」
(そうすることで、この人は死んでしまわないだろうか)
「大丈夫だから、香澄。言って」
(お父さんとおばあちゃんは、許してくれるだろうか?)
「香澄」
「涼先生……あなたを……」
「……うん……」
「私の…………」
「うん…………」
「私の…………側から…………」
「早く…………」
「離れない……終身刑を……求刑し」
「受け入れます」
「早いですよ!?」
「早くないよ。僕はね、ずっと待ってたんだから」
そう言うと、涼は香澄を抱き上げた。
あの、クリスマスイブと同じように。
それから、涼はあの日2人が我を忘れたかのように抱き合ったベッドへと香澄を下ろす。
「本当は、めちゃくちゃに香澄を抱きたい。愛してるって言葉でも体でも伝えたい。でも、今はちゃんと我慢するから……香澄……」
涼は、香澄をベッドに横たえながら尋ねた。
「僕たちの赤ちゃん、産んで。僕と赤ちゃんを、君の家族にして」
「私が、先生の赤ちゃん、産んで良いんですか?」
「君以外、産ませる気はないから」
それから涼は、香澄のお腹に影響がでない形で、香澄に全身で愛情をぶつけた。
実際につながることはしなかったが、香澄の全身にはくまなくキスを落とし、その度に
「愛している」
と涼は声が枯れるまで伝えた。
香澄は、それを最初は黙って受け入れていたが、夜がきて、朝が再び訪れるころになってようやく
「涼先生……好きです。愛しています」
と言うことができた。
その声は震えてはいなかった。
しっかりと、涼の目を見ながら、香澄は微笑むことができた。
涼は
「待ってたよ、香澄。本当に……待ってたんだ……」
と言いながら、またさらに深いキスをした。
いつの間にか、そのキスを受け止めながら、呼吸をする方法を香澄の体は覚えていた。
→エピローグ に続く……