赤色の糸
咄嗟に手すりは掴めた…が、手に持っていた紙が空に飛んだ。


バサッ


「あ、すいません!」


「いえいえ、こちらも前が見えてなかったので!」


男子達が紙を拾うのを手伝おうとしてくれていたが、彼らは次の授業が間に合わないらしい。


「あ、自分で拾うので、大丈夫です!」

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