ぐーたらネコになってみたい!!☆私は貴方の腕の中で丸くなる☆

全然一人で大丈夫????

終わったーーー!!

広告期間を乗り切った、偉いぞわたし!

今日はご褒美に328円のチョコケーキを買って帰ろう〜。

ロッカーでエプロンと帽子を取り鞄を持って、従業員出入口から出た所で私を呼ぶ声がして振り向くと…

今日子がタクシーの隣に立っていた。

?????なんで???

私に近づいてきて、いきなり右手を掴み、タクシーに押し込まれた!!

な、な,な、なに?なに?なに?

今日子は運転手さんへおねがいしますとそれだけ。

あの、ちょっとーー、どこへ、どこへ。

タクシーは駅前の有名な焼肉店の駐車場に停車。

ここすっごく値段が高いところだよ、無理、無理私のような庶民は無理!!

私の言葉なんて聞いててもくれない今日子は、迷いなく奥へと進む。

私を連れて…

財布は全財産3000円、後3日後に給料日それまで贅沢なんて無理なんです。分かって下さい。

私の気持ちも無視!

ブラウンの個室の扉を開ければ、中に男性が二人。

一人は今日子の旦那様とその前にもう一人。

うちの店来たイケメンさん、名前??何だっけ??

わたしはイケメンの隣に…なんで!

旦那様の隣は普通に無いよな、バカな私。

私達が席に付くとスタッフがウーロン茶をさっと用意をしてくれた。

もうすでに注文済なのか。


どうしよう…代金。ウーロン茶だけなら…

目の前には食べごろの美味しそうなお肉。

お腹が鳴る、なるーー!

ガマンだー!私は言わなきゃ…って!

いきなりあごをくいっと、軽く口を開けられ、タレの甘いお肉が…勝手に口のなかで溶けていく。

この一枚で天国にいけるぞわたし。

そしてもう一枚遠慮なく私の口に、入れられた。

天国よりももっと上の世界へ行ったなわたし。

思考停止中。

「 美里、ライスがきたよ 」

ってー、普通の女性なら破壊力のある笑顔なんて向けられたら失神か鼻血だろう。

イケメンの笑顔なんてどうでもいい!!

私を呼び捨て、呼び捨てーー!

貴方誰???



隣のイケメンよりメニューはどこ?値段を知りたい。絶対払えない。

マジ…どうする…!

お皿に特上カルビと書いてある紙!わたしが食べたお肉はまさかの…どうしよう。





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