ぐーたらネコになってみたい!!☆私は貴方の腕の中で丸くなる☆
大家さんからの電話で私は冷静で居られなくなり、私も何を言っているのか分からない。

高藤さんはそんな私を車に乗せてアパートへ、心のなかでは祈るしかなく。

アパートへ到着するとすぐ車から降り、二階の角部屋へかけて行く、ミルクに何かあったらともう落ち着いてなんていられなかった。

カギを用意しないでドアを開けようとしたり、ミルク、ミルク!!

そんな私を見て冷静に対処してくれたのは高藤さんだった。

ドアを開けてくれ、私は狭い部屋に靴のまま入り大声でミルクと叫ぶ。

ミルクはいつものように大きな目で、私を迎えてくれた、抱きしめた瞬間涙が溢れ、私の体中の力が抜け、震えが止まらず、ミルクが無事でよかった。

ホットしたのか記憶がそこで途切れた。

目をあけたとき、ミルクが隣でスヤスヤと眠っている、私は大きな溜息とともにあれ…?

そうだ…アパート!アパートはどうなったの、記憶では救急車や消防車の赤。

反射的に体がバット起き上がろうとして頭がクラリ、わたし。

体が支えられない…


大きな手。

「点滴中だ無理はするな」高藤さん?

私の前髪を軽く上げ、額の汗を拭いてくれる。

「わたし、アパート…とは…」声がかすれて上手く言葉に出来ない。


アパートは二階建ての6部屋でとても古い、だから家賃もすごく安い、一階の部屋の70歳一人暮らしの男性の部屋から火事になったのだ。

一階だったこともあり、早い発見で直ぐに火は消されたと、大家さんの話しでは取り壊しをすると決めたらしい。

高藤さんが教えてくれた。



回らない頭で新しい部屋を探さないと…でもあんな格安アパートなんて何処にもない。

これからどうしよう…大きな溜息が漏れる。

それにここ何処だろう?どこかのホテル?

ではなく高藤さんの寝室だった?!












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