ぐーたらネコになってみたい!!☆私は貴方の腕の中で丸くなる☆
寝室が私のアパートと同じくらいの広さ、乾いた笑いがでそう。

「美里ーー!」

今日子が私の名前を呼びながら寝室にいた私の顔を見て、泣きそう顔で私をしっかりと抱きしめられる。


「あーー良かったよぉーー、もう心配したんだからぁぁー」

涙声…ごめん…


「心配かけてごめんね、ありがとう」と二人で抱きしめあった。

高藤さんが今日子に連絡をしてくれていた。

これから住む所をどうにかしないと…

不安で胸が押し潰れそう。

寝室に高藤さんが入って来て、寝ていたミルクが高藤さんの足元へ行きゴロゴロ甘えている。

そんなミルクを高藤さんは抱き上げヨシヨシと頭を撫でている。

ミルクが誰かにゴロゴロしている姿なんて初めて見た、驚き!

すっかりミルクは高藤さんに懐いている。

な、な、なんで…スーパーで一緒に勤務しているパート仲間にでさえ甘えたことなんて一度も無いのに…人見知りのミルクが…

もう本当に驚き!

今日子にもゴロゴロなんてしたこと無い。

私にはもそこまで甘えられたことはないのに、何だろう嫉妬なのだろうか。

でも、本当にこれからどうしよう、あのアパートの家賃でギリギリだったのに。

前向きな自分の心がポッキリと折れてしまった。

まるで昔の自分に戻ったかのようだ。






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