ぐーたらネコになってみたい!!☆私は貴方の腕の中で丸くなる☆
私が気絶をしている間に部屋の荷物は高藤さんの家に、家電はトランクルームに預けていると教えられた。

「ここに住む!私が!っえ待って…」

ちょっと待って!だった数回しか会ったこがない人で、確かに緊急事態だけどこれ以上迷惑は…

今日子から全ての現実を突きつけられると…

答えなんて出てこない。

甘えるなんて…でも…大きな溜息しか出てこない。

ミルクは何故かずっと高藤さんの膝の上。

私は甘えたくないのに、ミルクはすっかり甘えん坊。

「ミルクはここが気にいったみたいだけど、ミルクは、ここに居たいよなぁ?」

ミルクは寝ていたのに、高藤さんの言葉に反応して甘えた声でスリスリしている。

おい!なにしてんの!飼い主はわたし!


高藤さんはミルクを抱きしめたまま、どうする?なんてイジワルな顔をしている。

今日子も私をじっと見ている。

「お世話になります」と頭を下げた。

少しでも早く、次の部屋を探そう。

私はミルクさえいてくれたら大丈夫だから。

でも現実は甘くなかった…



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