Flower black ~Side Story~
「見守るだけで……いいんですか」
私がジッと昴さんを見つめてそう言うと、昴さんはまた無邪気に笑った。
「ははっ、見守るだけじゃ足りないかも」
……私だって、見守るだけじゃ足りない。
この人の行く道を支えてあげたい。
もっと側で見ていたい。
「昴さんが倒れそうになった時は、私が支えます」
私がギュッと昴さんの手を握ると、昴さんは私の頬に優しく触れた。