Flower black ~Side Story~
そっか……確かにずっと病院に篭もりっきりは寂しいだろうな。
「光くん」
「な、なんだよ……」
私が光くんのベッドの側に行き、光くんに体を寄せると光くんは少し頬を赤らめた。
「……これから、私たちと仲良くしてくれると嬉しいな。なにかお見舞い品も持ってたくさん会いにくるね」
「なっ……あ、ありがとう……」
少しそっぽを向いてそう言う光くんに私はクスッと笑った。
……昴に似て、すごく素直なんだな。