Flower black ~Side Story~
心臓が大きく鳴りすぎて痛い。
「……っ、昴さんが……危篤状態です……」
「は……?」
私はその言葉を聞いてドサッと鞄を落とす。
「どういうこと!?危篤って……昴は今どこにいるの!?」
「昨日ケンカ中に流星に恨み買ってた奴が背後から昴さんを刺して……その後警察が来てケンカは終わったんですが……昴さんは病院に運ばれました」
「なにそれ……今すぐその病院に連れて行って!!」
街中でこんな大声だしたことない。
けど、今の私は周りの目を気にするとか、それどころではなかった。
ただ、昴の無事を確認したかった。