Flower black ~Side Story~
「昴はどこにいるの……?」
「……こっちです」
私がそう呟くと、流星の人達は私を引っ張って霊安室へ連れて行った。
扉を開けると、目の前には寝てる昴が見える。
私はドサッと昴の前に膝をついた。
「昴……?」
そう問いかけても、いつものように"ん?"って私の顔を見てくれない。
「……寝てないで私を見てよ……」
ギュッと手を握っても、手を握り返して、優しく抱きしめてくれない。
「必ず戻るって言ったじゃない……」
なにを言っても反応をしない昴に、私は今まで零れなかった涙がポロポロと零れる。