Flower black ~Side Story~

昴が残したもの





__……4年後。



昴を忘れられないまま、私は高校を卒業し大学生になった。


新しい環境になり、出会いがあったとしても私の中の昴を越えられる人はいない。


そして、美羽は高校1年生なり、チームを立ち上げた。



「美羽……本気で言ってるの?」



「本気よ。私は昴くんを亡くしたこの世界に復讐をしたい。もう二度と争いなんて起こさせないようにするの。

……あと昴くんが言ってた。憂羽が安心して夜の街も歩けるように守るって。

私がその意志を継ぐ」



「……それでも私は美羽に危険な目にあってほしくない」



私がそう言うと美羽は優しく笑った。



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