色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅲ
バニラの嘘に、バレたらどうするのよ…とハラハラしたけれど。
太陽様は、
「あ、そうだったんすね」
と、あっさりと納得した。
「はじめまして。太陽様ですね、お噂は色々と姉から聴いております」
「どうも、太陽です」
太陽様は侍女に対して律儀に頭を下げる。
「どうぞ、今。お茶の準備をしますから」
バニラが言うと、太陽様は、
「いいえ。すいません。俺、訓練中抜け出しているので。すぐに戻らなきゃいけないんです。失礼します」
と、走って行ってしまった。
私とバニラは無言で顔を見合わせる。
太陽様は、
「あ、そうだったんすね」
と、あっさりと納得した。
「はじめまして。太陽様ですね、お噂は色々と姉から聴いております」
「どうも、太陽です」
太陽様は侍女に対して律儀に頭を下げる。
「どうぞ、今。お茶の準備をしますから」
バニラが言うと、太陽様は、
「いいえ。すいません。俺、訓練中抜け出しているので。すぐに戻らなきゃいけないんです。失礼します」
と、走って行ってしまった。
私とバニラは無言で顔を見合わせる。