色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅲ
2時間以上のパーティーはサクラ様とお喋りしていたら、あっという間に終わってしまった。
パーティー終了の旨を司会者に告げられ、ぞろぞろと皆が会場を後にする。
太陽様に再会すると、目がとろーんとしていて眠そうな様子だった。
パーティーの受付をしている人に部屋の鍵を貰って。
部屋に向かったのだけれど。
ドアを開けて、天蓋付きのダブルベッドがドーンと置いてあるのを見て、「あうっ」と変な声を出してしまった。
私の声にビックリしたのか、眠そうだった太陽様は一瞬飛び跳ねた。
部屋は一部屋だけなわけで…。ベッドが一個しかない…。
「俺、ソファーで寝るんで。そっちはベッドに寝てください」
おろおろしている私に太陽様は静かに言った。
「いえ、太陽様がベッド使ってください」
「いや、お姫様がソファーで寝ちゃ駄目でしょう。俺はどこでも寝れる男なんで」
「お姫様じゃ…いや、貴族ですけど」
自分がどういう設定だったか、忘れていたけど。
王族だから、お姫様なのか? と首を傾げながら太陽様に言う。
ベッドを見ていると、急に心臓がバクバクしてくる。
夫婦なんだから、ベッド一つなのは当たり前だよね…ほかの人から見たら。
ふぅ…と深呼吸をして太陽様を見る。
「太陽様、お互い好きな人が別にいるなら一緒に寝ても問題はないのではないですか?」
「へ?」
太陽様が大きな目を見開いた。
「お互い好きな人がいるなら、何も問題はないでしょう」
もう一度、丁寧に言った。
じっと、太陽様は私を見つめた後、
「そうだね」
と、あっさりと納得した。
パーティー終了の旨を司会者に告げられ、ぞろぞろと皆が会場を後にする。
太陽様に再会すると、目がとろーんとしていて眠そうな様子だった。
パーティーの受付をしている人に部屋の鍵を貰って。
部屋に向かったのだけれど。
ドアを開けて、天蓋付きのダブルベッドがドーンと置いてあるのを見て、「あうっ」と変な声を出してしまった。
私の声にビックリしたのか、眠そうだった太陽様は一瞬飛び跳ねた。
部屋は一部屋だけなわけで…。ベッドが一個しかない…。
「俺、ソファーで寝るんで。そっちはベッドに寝てください」
おろおろしている私に太陽様は静かに言った。
「いえ、太陽様がベッド使ってください」
「いや、お姫様がソファーで寝ちゃ駄目でしょう。俺はどこでも寝れる男なんで」
「お姫様じゃ…いや、貴族ですけど」
自分がどういう設定だったか、忘れていたけど。
王族だから、お姫様なのか? と首を傾げながら太陽様に言う。
ベッドを見ていると、急に心臓がバクバクしてくる。
夫婦なんだから、ベッド一つなのは当たり前だよね…ほかの人から見たら。
ふぅ…と深呼吸をして太陽様を見る。
「太陽様、お互い好きな人が別にいるなら一緒に寝ても問題はないのではないですか?」
「へ?」
太陽様が大きな目を見開いた。
「お互い好きな人がいるなら、何も問題はないでしょう」
もう一度、丁寧に言った。
じっと、太陽様は私を見つめた後、
「そうだね」
と、あっさりと納得した。