色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅲ
カレン様とのピアノのレッスンは週に一度。
てっきり30分くらいかと思っていたのに。
本人の強い熱望で1時間。
30分はカレン様にピアノを弾いてもらい、間違っているところを指摘。
あとの半分は、どういうわけかカレン様と雑談。
会場となるのは今までと同じ講堂。
カレン様は侍女たちを中には入れないで一人でやって来る。
「息が詰まるのよ。常に監視されているようで」
と愚痴をこぼすカレン様を聞いているうちにイライラが募っていく。
何で、それ私に言う?
カレン様は自由な時間が欲しいみたいで、
ピアノのレッスンよりも雑談の時間が多くなってくる。
日々の生活のこととか、旦那さんのことや。
スズランが言うこと聞いてくれないだの…云々。
カレン様の口からローズ様の話をしてくれないということは。
やっぱりカレン様はローズ様のことが苦手なんだろうな…
こっちから質問するのははばかれるので、適当に相槌を打って「大変でしたね」とか「それ、もっと聞きたいです」と心にもないことを言っている。
カレン様は私を気に入ったようで、レッスンを週1から週2にしたいと提案してきたのは驚いた。
「ごめんなさい、私もピアノの練習する時間が欲しいんです」
と適当に言って胡麻化した。
本当は予定なんて何もないくせに。
蘭様が怖すぎる…
てっきり30分くらいかと思っていたのに。
本人の強い熱望で1時間。
30分はカレン様にピアノを弾いてもらい、間違っているところを指摘。
あとの半分は、どういうわけかカレン様と雑談。
会場となるのは今までと同じ講堂。
カレン様は侍女たちを中には入れないで一人でやって来る。
「息が詰まるのよ。常に監視されているようで」
と愚痴をこぼすカレン様を聞いているうちにイライラが募っていく。
何で、それ私に言う?
カレン様は自由な時間が欲しいみたいで、
ピアノのレッスンよりも雑談の時間が多くなってくる。
日々の生活のこととか、旦那さんのことや。
スズランが言うこと聞いてくれないだの…云々。
カレン様の口からローズ様の話をしてくれないということは。
やっぱりカレン様はローズ様のことが苦手なんだろうな…
こっちから質問するのははばかれるので、適当に相槌を打って「大変でしたね」とか「それ、もっと聞きたいです」と心にもないことを言っている。
カレン様は私を気に入ったようで、レッスンを週1から週2にしたいと提案してきたのは驚いた。
「ごめんなさい、私もピアノの練習する時間が欲しいんです」
と適当に言って胡麻化した。
本当は予定なんて何もないくせに。
蘭様が怖すぎる…