色褪せて、着色して。~悪役令嬢、再生物語~Ⅲ
モブ野郎がいなくなると、カレン様は私の手を放して。
いきなり抱きついてきた。
抱き着いてきた衝撃で倒れそうになったけど、なんとかふんばる。
「ありがとう、助けてくれて」
私の肩に顔をうずめるカレン様。
早く離れてほしい。
「一人で出歩くのは危険ですよ。護衛でもお呼びして部屋に戻られては?」
とにかく解放されたいが一心で早口で言う。
カレン様は私から離れる。
「あの男は、蘭から絶大な信頼を寄せているからと言って。宮殿に勝手に出入りしているのです」
「あ、そうですか。ハイ」
空気を読まないカレン様の会話に思わず冷ややかな態度を取ってしまう。
「とにかく、私はこれにて失礼しま…」
「マヒルさん、今夜は泊めてくださる?」
いきなり抱きついてきた。
抱き着いてきた衝撃で倒れそうになったけど、なんとかふんばる。
「ありがとう、助けてくれて」
私の肩に顔をうずめるカレン様。
早く離れてほしい。
「一人で出歩くのは危険ですよ。護衛でもお呼びして部屋に戻られては?」
とにかく解放されたいが一心で早口で言う。
カレン様は私から離れる。
「あの男は、蘭から絶大な信頼を寄せているからと言って。宮殿に勝手に出入りしているのです」
「あ、そうですか。ハイ」
空気を読まないカレン様の会話に思わず冷ややかな態度を取ってしまう。
「とにかく、私はこれにて失礼しま…」
「マヒルさん、今夜は泊めてくださる?」