Restart〜二度目の恋もきみと
「桜良?何があったんだ?
ゆっくりでいいから話してくれ」

俺はしゃくりを上げて
涙を流す桜良の頭に手を乗せると
落ち着かせるよう優しい声色で問いかける。

ゆっくり頭を撫でていると
少しずつ落ち着いてきた桜良は
言葉を詰まらせながらも、話し出した。

「最近、ずっと..誰かにつけられてるような気がして..
そしたら、この前、サングラスを掛けた男の人が
私に向かってスマホで何か撮ってるように見えて..
その時は気のせいだと思ってたんだけど・・・
さっきそのサングラスの男がまた現れて...追いかけてきて...」

サングラスの男...ストーカーか何かだろうか?

「サングラスの男に心当たりは?」

俺の問いに桜良はフルフルと顔を横に振った。

「ほかに何かされてないか?」

「この間、水族館に行って竜海さんと別れたあと、
知らないメールアドレスからメールが届いたんです」

そう言って桜良はスマートフォンを取り出すと
電話を操作して届いたメールを俺に見せてくれた。
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