モブ女の私と太陽の君
「ねぇねぇ俺1人で寂しかったんだよ?」
と言ってよしよしして欲しいなー?とおねだりしてくる。

「あはは、よしよし今日一日よく頑張りました」
そう言ってヨシヨシと頭を撫でると、
「どうしよう、風邪で人肌が恋しすぎて抱きしめたい」
トロンとした目で行ってくるからドキドキしちゃう。

「ダメだよー警報なっちゃうからねー」
「んんー」
不満があるように言う海くん。
ほら早く寝ないと風邪酷くなるよーと言ってベッドに寝かせ、布団を首までかける。
「ギューは無理だけど、これ貸すよ」
と言っていつも使ってる抱き枕を渡す。
目をきらきらとさせて思いっきり抱き枕に抱きつく海くん。
「ありがとう」
と笑ってまた眠る海くんを見届けて、私も夜ご飯の準備と、お粥を作り、お風呂に入った。
一人で食べるご飯はいつもより味がわかんなくて、静かなリビングはいつもより寂しかった。
私も海くんがいないと寂しいんだな。
私は自分の人生に海くんという存在がいないとダメなのかもしれないと思った。
「明日には元気になってくれたらいいな」
と言ってベッドで眠った。
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