ケルベロスのお仕事
(マスターのほうが百倍厄介です。)


『....何か言ったか?』


『いっ...いえ。』


(読心術でも出来るんですか?)


『これが終わったら俺も人間界へ行く。』


『はっ! 今日ですか? どちらへ? 』


『決まっているだろう。小僧の所だ。』


ちょっと嬉しそうな顔。 マスターがこんな顔をするのは珍しい事です。
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