魔王様に溺愛されています
 「私が、この物語に行ったら、クエル様を一人になんてさせないのに!」

 あっ、これは、私だ…そっか、私、死んだのか…

 「リーシア!大丈夫か?」

 「神さま?うん、私寝てた?」

 「あぁ、クエルと話して、倒れたからビックリした」

 体を起こすと、魔王様は神様の後ろに立ち、クエル様は扉の後ろから顔をのぞかせている。

 待って、物語の中では、幼少期のクエル様なんて、見れなかったから、かわいい!キラキラしてる…

 「リーシア?大丈夫か?」

 「うん!大丈夫」

 この物語で、クエル様は、自ら心を閉ざすんだっけ…絶対、一人にさせない。
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