魔王様に溺愛されています
 「はぁ、じゃあ、クエルって呼んだら、手をはなそうか」

 「クエル…」

 なんなの、どこが冷酷な王子様よ、原作とすごく変わってるんだけど…

 まぁ、手をはなしてくれたしいいかな

 「では、皆さんの魔力を知りたいので、この水晶に手を当ててください」

 次々に手をかざしていく、次はクエル…

 「さすが、クエル様ですね。膨大な魔力です」

 「さすが、クエル様!」

 ご令嬢が騒ぎ出す…うん。人気者だ。次、私か…

 「…君は…」

 「あまり、魔力がないんです…すいません」

 「そうか…まぁ、これからだ」

 これからも何もないんだけど…
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