魔王様に溺愛されています
 「ひゃっ…」

 後ろから抱き寄せられる。

 「リーシア、僕は君にしか興味がないんだ」

 だから、誰?この甘々な魔王様は…

 「あ、あの…クエル様…?」

 「ん?様はいらないよ?」

 笑顔が怖いような…私の知ってる推しじゃない!いや、でも…かっこいい…

 「クエル?離してくれませんか?」

 「はぁ、しょうがないな…今からどこへ?」

 「えっと、図書室を探そうかと…」

 「そうか…じゃあ、一緒に行こうか」

 手を引かれ一緒に行くことになってしまった…まぁ、嬉しいけど、嬉しいんだけど!恥ずかしい…

 「何あの子…入学早々、クエル様に気にいられて!」

 周りからそんな声が聞こえた気がした。
< 30 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop