魔王様に溺愛されています
 「あっ、今朝の…」

 「やっぱり、リーシアさんだった」

 「ミシェルさん、でしたよね?今朝はどうも、ありがとうございました」

 ミシェルとクエルの出会いはもう少し後だったと思うんだけど、やっぱり、イレギュラーな私がいるから…かな?

 「そんな…当り前のことをしたまでです…」

 さすが、主人公…笑顔がかわいい…

 この時の私は、ミシェルがクエルをずっと見ていたことに気づかなかった。

 「あのー、そちらの方はもしかして、クエル様ですか?」

 「えぇ」

 「…」

 クエル?
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