魔王様に溺愛されています
 「…初めまして、クエル・グローリエと申します。君は…リーシアの友達?」

 「申し遅れました。私、ミシェル・デルターナと申します。今朝、知り合ったんです」

 「あっ、そうなんだ?」

 クエル、やっぱり、ミシェルのこと気になるんだなぁ…物語通りか…

 「クエル…送ってくれてありがとうございました。もう、そこなので、失礼します。ミシェルさんも気を付けて」

 そうお辞儀をして、その場を去った。

 私は、ここにいるはずのないイレギュラーな存在…ミシェルとクエルが一緒になればクエルは幸せになれる。
 クエルが幸せになる方法は、私でなくても…いいのか…
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