魔王様に溺愛されています
 「失礼…カイル殿下」

 「…クエル?」

 クエルは、私の肩を抱いてきた。

 「これは、クエル様、僕に何か用ですか?」

 「僕の愛しい人に近すぎじゃないかとおもってね」

 「これは、失礼をした。知らなかったもので…」

 「そうか…リーシア、何もされてないか?」

 「は、はい」

 クエルの顔が、近い…それに…愛しい人って…

 「あと、みんなが懸念していることを聞いてもいいかな?リーシアさん?」

 「この子のことですか?」

 私は、エイルを撫でた。
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