魔王様に溺愛されています
 「今日の授業で説明してくれると思うぞ?では、僕たちはこれで失礼する」

 「クエル…」

 私の手を取り、歩く。

 「あ、あの…クエル?」

 「…、…」

 クエルは、立ち止まった。

 「僕は、君を守りたいんだ」

 …急にどうしたんだ?

 「君が、カイル殿下と話してるとこを見て、ひどく苛立ったんだ」

 「クエルは、殿下からもみんなからも私を守って、あの場から離れてくださいました。それに、エイルのことも深く聞かないでくれました、私は、それだけで、助かりましたよ」

 私は、そういうと、クエルの手を強く握った。
 

 

 

 
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