魔王様に溺愛されています

魔物の暴走

 黒い霧が私に近づいてくる

 「…!」

 (リーシア!)

 エイルが駆け寄ってくるのが分かった。

 来ちゃだめだ…エイル…

 そして、黒い霧は私を飲み込んだ。

 …、暗い…何も見えない…

 『君は、僕たちに力をくれる?』

 …何を…

 『僕たちは、ニンゲンが憎くて仕方がないんだ!ボクタチヲコロシタニンゲンドモガ…キミモイッショダ』

 …私は…違う…憎む理由がないもの。

 『今はそうだろう…だが、いつか…君はぼくたちにつくさ』

 そういうと同時に目の前が光に包まれる。
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