魔王様に溺愛されています
 「さぁ、こっちにおいで?」

 彼が手招きをすると、体が勝手に動き彼の横に座る。

 「あぁ、やっと、こうして話せる…僕はね、君と結ばれるために生きてきたんだよ。悪魔は君の味方なんだよ。君は、こちら側の人間なんだから…」

 何をいっているの?私は…悪魔なんて知らない。味方って、この前のあれが?この人の気配…この前の霧よりももっと深い飲み込まれてしまう。

 …大丈夫ですよ。リーシア様、貴方様は、私たちが守りますよ…

 誰?誰の声…

 「そのペンダントこの前は、してなかったね…見せてもらっても?」

 彼が首元のペンダントに触れようとすると、ペンダントは強い光を放った。

 
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