魔王様に溺愛されています
 「2人は、知り合いなんですか?」

 「えっ…なるほど、久しぶりですね。リル、目覚められたんですね」

 「えぇ、リーシア様のおかげです」

 「…私のおかげ?」

 リルは私に笑いかけた。

 「クエル様とは、昔の知り合いです」

 「あぁ、そうだな…」

 「そうなんですね」

 何かを隠している気がしたけど、何も聞けなかった。

 「リル…エイルは?」

 「大丈夫ですよ。少し眠っているだけです」

 そうしているうちに、カイル殿下とミシェルが来て、私たちは寮へと戻った。
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