魔王様に溺愛されています
 「そうですか…」

 「なぜ?気にする?」

 「なんとなくです」

 クエルは、ずっと、私の隣を歩いている。

 「昨日、いた、精霊?はどうした?」

 「えーと…お留守番です」

 なんとなく、カイルに嘘をついた。でも、カイルとクエルはペンダントを見ていた。

 「そうか…」

 そう言うと、歩いて先に行ってしまった。

 「…」

 「どうした?」

 「ううん…何でもないです」

 「…そうか」

 私も教室へと歩いて行った。
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